出会い系はもはや使っていて当然?
数年前までは「出会い系」をやっていることを公表するのは恥ずかしい、という感じでしたが最近はその「出会い系」に対する人々の考え方が随分変わってきた気がします。
最近Tinderをやっていて思うのは、東京にいながらにして出てくるのがほとんど日本人になったということです。少し前までTinderといえば外国人がたくさん出てくるから英語の勉強になればいいな、と思って使っている人も多かったはずです。
しかし、2016年になってから他のオンラインマッチングアプリの流行のおかげもあり、Tinderも今までにないほど市民権を得たように思います。
Pairsも次々と新しいユーザーが登録しており、ユーザー層を見ても高学歴でキレイな女性から20代前半の女子大生まで今まで「出会い系」とは程遠い存在だった人たちも普通に使うようになりました。
「出会い系」から「マッチングアプリ」へ
自分が使っているのは「出会い系」じゃない、そう感じる人もいるはずです。
日本にはガラケー時代にいわゆる「出会い系」と呼ばれる数々のサービスが広まりました。
単なるヤリ目的のサービスや全然女性のユーザーがいないサクラだらけのサービス、登録すると架空請求が来るような怪しいサービスまで、日本人の「出会い系」に対するイメージと言うのは悲惨なものでした。
登録している人は彼女もできないイケてないヤツ、というイメージがあり、「出会い系」を使っていることは公言するようなことではありませんでした。
しかし、2010年ごろからスマホやfacebookが流行りだし、実名だから安心という謳い文句で「マッチングアプリ」が普及し始めたのです。
スマホならではの気軽さと実名の安心感、評判の良さもあってかマッチングアプリは一気にユーザーを拡大しています。
もはやいままでの「出会い系」の時代は終わり、「マッチングアプリ」の時代が到来したのです。
定量的にマッチングアプリの流行りを確認する
Googleトレンド
実際にgoogleトレンドで「Tinder」数字を見てみました。すると、もちろん検索数自体は今までも伸びていまいたが、やはり2016年の3月頃から一気に検索数が伸びています。

表示されるユーザーも10代から20代前半の人もユーザーも多くなっていると感じられます。
AppStoreランキング
iPhoneのAppStoreのランキングも見てみましょう。
全アプリの有料課金ランキングを見てみると、53位にPairs、70位にタップル誕生が入っています。

Tinderで課金するということはまだ日本人にはあまり馴染みがないのか入っていませんでしたが、ソシャゲなどの有名有料課金アプリのなかにマッチングアプリが入っているのを見るとその人気が分かります。
定性的にマッチングアプリの流行りを確認する
飲み会の話題で
流行りを定性的に調べるのは難しいですが、最近は日常の会話の中でもマッチングアプリに関する話題が一般的になってきました。
数年前ではオンラインの出会いアプリを使っていることはあまり周りに知られたくない事実でしたが、最近は男女間の会話でもTinderで盛り上がることが珍しくありません。
出会いを求めているという人に対するアドバイスが、半分ネタも含めた「Tinderやればいいじゃん」という言葉だったり、出会い系のアプリを積極的に薦める機会が多くなってきたように思います。
先日も、飲み会の席でトイレから戻ってきた時にiPhoneをいじっていたところ、同僚の女性から「何やってんの?Tinder?笑」と言われました笑
福利厚生として
なんとマッチングアプリのペアーズを会社の福利厚生に含める企業が出てきました。なんとあのメルカリです。
仕事が忙しくて出会う機会がないのか、エンジニアが多いので出会いに奥手が人が多いのか、はたまた採用のため?かはわかりませんが、会社のお金でマッチングアプリが使えるというのは時代が変わりましたね。
IT企業ならではと行った感じですが、もしかすると今後もPairsなどのマッチングアプリを福利厚生に含める会社が現れるかもしれません。
女子大生の間でも
先日カフェで隣の席に座っていた女子大生二人組の会話が聞こえてきたのですが、Tinderでどんな人と出会って今どんあ会話をしているかで盛り上がっていました。
「みんなすぐ会おうって言ってきてキモい」「イケメンっぽいけど写真だから信用できない」などなど、生々しい話が聞こえてきました笑
友人とマッチングアプリの状況を報告し合うほど一般的になってきているのです。
Tinderを使う目的が恋愛だけじゃなくなるかも?
Tinderで出会うのはどのような人?
最近Tinderに登録したばかりの人なら気づいたかもしれませんが、Tinderのアプリを開いて表示される最初の画面にはなんと「近くでおもしろい人を探そう。」と書いてあるのです。
なんじゃそりゃ?という感じですが、ここまで明確なメッセージを見ると、単に恋愛相手を探すだけのアプリじゃないことも理解できます。
事実、TinderのCEOもテック系のカンファレンスに登壇した際、Tinderは恋愛だけじゃなく、普通の出会いも促進していくというような発言もしていました。
Tinder Socialというグループでの出会いも
またマッチングアプリは個人対個人の出会いだけではなくなってきました。
2016年にリリースされたTinder Socialでは、「その日の夜一緒に遊びに行く人を探そう」というコンセプトのもと、グループ同士のマッチングができるようになったのです。
実はこれ結構面白くて、マッチングするとお互いのグループメンバーが入ったチャットルームが作られ、みんなでメッセージを送り合うことができるのです。
マッチングさえすればお互いが良さそうと思っているので話も意外とあいます。
本当に合コンがなくなる時代も来るかもしれません。
これからはオンラインもオフラインも関係なくなる
十数年ほど前、ガラケーの普及とともにいわゆる「出会い系」サービスが増えましたが、世間からはあまり好印象ではありませんでした。
それが2010年代にはいり、スマホやfacebookの普及とともに実名を使った「マッチングアプリ」がいろいろと出て来るようになりました。
PairsやTinderも使ったことがあるのはもはや当たり前。そこで出会った人と付き合うというのも珍しい話ではありません。
これまでオンラインで出会うというと怪しがられていたものが徐々に一般的となり、出会いにオンラインもオフラインもなくなる時代はすぐそこまで来ていると感じています。そこにあるのは新しい人と出会うという事実だけ。シンプルですね。
マッチングアプリを使ったオンラインの出会いは合コンなどのオフラインの出会いに比べると圧倒的に効率的です。
恋愛や出会いに効率なんて、と思う人もいるかもしれませんが、時代と共に価値観も変わっていきます。世の中はインターネットの普及により、より効率的な方向へと進んでいきます。
近い将来、「まだ合コンなんかしてるの?」と言われる日が来るかもしれません。